ぶ〜たんの刻の涙 Third Phase

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zoom RSS 【保守】17年2月号刀剣誌上鑑定は難しくなってきた気がする

<<   作成日時 : 2017/02/14 19:58   >>

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先月はご指摘通り広光の脇指でした。丸い丁子が個銘を絞り込むヒントでしたか。
相州広光を長谷部国重としたなら、時代と流派はいいけど国が違うし「イヤ」になるんだろーなー。

まあ南北朝期の相州伝までは絞り込めたところ、そこから先は手も足も出なかったところが、良くも悪くも俺っちの実力でしょう。こらからどう見識を伸ばすか、現状やや行き詰まりなので方便はちょっと考えないといけません。一番いいのは協会の地方組織に属して定例鑑賞会でキャリアを積むってところなんでしょうけど、そこまで時間が取れないのが悩ましいところで、、、

さて、今月号は13日に届きました。その前に協会の来年の会費を払いましたが、それにより早く届くとかは全くなかったようです(棒)。
パッと見押形の刃文の雰囲気から長義かと思いましたが、刀姿やヒントから慶長から元和寛永あたりの新刀かなと。この時期の新刀は苦手だぁ、でもこいつは三品帽子ではないから俺っち的にみんな越中守正俊に思えてしまう三品派刀工ではないかな。

つーか、刀で差裏に長銘というところから、肥前刀しかないのでは。引っかかるのは鉄に黒味がある、肌が立っている、という普通の肥前刀からしたら異な感じのところ。鉄が黒い=北国物と考えると最近肌が立ち流れる宇多にお目にかかる縁があるから、宇多何とかさんかな?んなこたぁない。ではなく南蛮鉄を使ったとか?で越前康継?うーん、短絡的かな。
とまあ俺っち程度の見識だと半端に名前が出ても作風への造詣がないから考え出すときりがない。なので銘切りを絶対的と考える。ここはやはり肥前刀に絞るべきかな、帽子や匂口もそんな気がする(こんな理由で絞り込んでると現物鑑定だと絶対わからないだろうなあ。)。

ここから先は正直判らないけど(ここに至った経緯も「なんだかなあ」だけど)、来を思わせる小糠肌で匂口に帯のように沸のついた直刃の多い肥前刀が定着する以前、初代忠吉や近江大掾の初期はいろんな作風を模索していたと勝手に考えると、彼らの作品の一つなのかなあ。。。
(傍系とか縁者の作品なら名前知らないしもうお手上げ!)

ということで、なんとなくかつて見た肥前刀の中で似たような丁子の作品(肌の具合は記憶にない)のあった、権藤権藤雨権藤でなくて近江大掾近江大掾雨近江大掾と言うくらい(俺っちの造語です)多作な、「近江大掾忠広」で行こうかなあ、、、自信は全くない!
今年度は年度末になるにつれ難しくなるなあ。。。

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コメント(7件)

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ぶーたん様
お久しぶりです。私は西の方に住んでいますので、今冬は記録的な大雪で大変でした。
今回の誌上鑑定ですが、難題かもしれませんが、素晴らしい洞察力と感じいっています。
ただ「近江大掾忠広」ですと、「同然」になると思います。
「忠広」なら、地鉄は小板目がよく詰み、地沸が微塵につき、所謂「米糠肌」が完成しています。また黒味もありません。
刃文において嫡流系は、焼出し風はありませんし、乱れの間がこれほどひらきません。
勉強になりますので、再考されたら良いと思います。
またこの欄にコメントされてはいかがでしょうか?


しらさぎ
2017/02/15 21:36
しらさぎ 様
いつもコメントありがとうございます。
こちら関東は週末にかけて気温が高くなるようです。
三寒四温、いよいよ春に向け季節が蠢動しはじめたのかなと感じます。
これから春に向かって雪が多いところで気温が高くなると、落雪の可能性もあり大変です。

さて、「近江大掾忠広」は現在の俺っちの知識・力量的には精一杯の回答です。
頂いたコメントから肥前傍系あたりが正答かと想像しますが、再考しようにもこれ以上肥前の刀工名そのものが出て来ません。
仮に入札鑑定同然帳で刀工名を確認しても彼ら肥前傍系刀工がどういう作風なのか見当もつかず、刀工名を並べて「どれにしようかな」状態になってしまうので、二の札、三の札的な形での再考はやらないでおこうと考えます。

肥前物で現物を見たことのあるのは本流初代二代三代、触ったことがあるのは二代のみ、ググらないと初代と三代で「どっちが武蔵でどっちが陸奥だったかな、あれ?守だっけ大掾だっけ」レベル。この力量なので本設問が同然止まりなら、現在の力不足をそのまま認識したうえで、翌々号の解説、多分肥前本流との相違につきコメントがあると思いますのでそれを
読み、また今回頂いたしらさぎ様のコメントでの「忠広の頃は小糠肌が完成していた」と
いう指摘、俺っちのなかであやふやな部分だったのを今回あらためて学ばせていただきましたので、これらを今後の鑑定機会で生かしていきたいと思います。
ぶ~たんの刻の涙
2017/02/16 20:18
以下はあくまで余談です。
今回の鑑定で気になった鉄の黒味、これが傍系故本流と比較して鉄味が洗練されていないためではなく、鉄そのものに違いがあると仮定して、「肥前刀 南蛮鉄」「肥前刀 洋鉄」でググると、阿蘭陀鉄を用いた「行広」が浮かんできました。
さらに調べると行広は石堂派に備前伝を学んだともあり、初見で長義を連想したあたりとも合致するのかなとも。
なので当然カウント外ですが、カンニング(ググったので)の結果「行広」。長銘なら「肥州出羽守行広以阿蘭陀鍛作」。
ぶ〜たんの刻の涙
2017/02/16 20:18
ぶーたん様
コメント頂きながら大変遅くなりました。
私事の行事に追われ、申し訳ありません。

鑑定の件ですが、そうですね。「傍肥前・出羽守行広」と思われます。
説明文では、地鉄が「小板目詰むも、やや肌目立つ」とか「黒味おびる」がありますが、実際の鑑賞で、それが鑑えるのは、かなりの鑑賞眼の持ち主と思います。
それよりも、刃文において「変形した乱れ刃の塊り」を直刃や浅い湾れでつないだ刃取りと、フクラにそって直に小丸に返る帽子が、傍肥前の見所です。
また、本家筋と同様の直刃も得意です。

傍肥前は、「正広」・「行広」・「忠国」になりますが、
その中、「忠国」は「変形刃」が著しく「キノコ状」、「原爆状」が多く、刃中に金筋・砂流しが盛んに入ります。また帽子も乱れ込みが多く、最も放胆な作風です。出題刀とはかなり異なります。
「正広」と「行広」のどちらかとなります。両者の作風はよく似ていますが、
乱れが小模様な点と、乱れの塊の間隔が離れ過ぎている点を鑑て
「出羽守行広」と決めたいですね。

傍肥前「地鉄の黒味」の原因は、「南蛮鉄」なのか、「地域砂鉄」なのか判断出来ません。
ただ、「九州物」はあちこちの地方で「地鉄の黒味」があります。

また「備前長義」は、最も「備前伝」とかけ離れた作風になります。
非常に「相州伝」を強調した作域が多いです。

また次回頑張りましょう。


しらさぎ
2017/02/19 21:31
頂いたコメントを何回も読み返しました。
肥前傍系の刀工、刃文の特徴、大変勉強になりました。

ご指摘頂いた通り、鉄が黒い白いとかを見極め刀工を推測するのは困難です。結局ヒントでそういう文章が書いてあるから、掟という知識からそれなりに類推できるのであって、多分現物を目の前にしたらそういう観点からの絞り込みはほぼ不可能と感じていますし、その件は過去に文にしているところです(今回の推敲でも机上の知識から、鉄に黒み→北国物、と考えたので、「宇多」という流派が唐突に出たりします)。
また、差裏に銘、というのも肥前刀に絞り込むに決定的な要件ですが、実際の鑑定では柄に隠れている部分で確認できるものではありません。
なので、今回ご指導いただいた押形の刃文から刀工を絞り込むのは現物を念頭に置けば実践的な手法で、地鉄の記述は判断の補完材料にしたうえで判じるのが理想形と思います。
今回はこれらを覚えて、そして理想は現物でそれがトレース出来たら、肥前傍流への理解がかなり深まると感じました(現物を見る機会もなかなかないので、ここも悩みどころですが)。
ぶ〜たんの刻の涙
2017/02/20 19:46
ちなみに最近、この刀剣誌上鑑定記事のアクセス数が増えていますが、ここのところ俺っちのハズレ回答にしらさぎ様にフォロー頂いていることが理由に思えます。
刀剣を学ぶのは現物に馴染むのが一番だと考えていますが、現実にはそういう機会はなかなかありません。なので、誌上鑑定から刀工の特徴と見所を伺えるこのコメント欄は、初心者からの脱却を図る俺っちだけでなく、刀剣に興味がありこのブログを見て下さる皆様にも
とても貴重な場になっている結果かと感じています。刀工名を推測する、そして正誤の後に見所や醍醐味を堪能する、贅沢な時間を楽しめるのは喜ばしい限りです。

これからもご都合とご気分の許す範囲で結構ですので、いろいろとコメント頂ければと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。そして個人的にはここ2回外しているので、なんとか来月は当てたいなあと思いますが、最近刀工をよく知らないことが露見していて力不足を切に感じます。
ぶ〜たんの刻の涙
2017/02/20 19:47
ぶーたん様
コメント読みました。
一般の愛好者が、実際に鑑賞できる刀は本当に僅かなものです。
美術館・日刀保・刀商・愛好者同志で鑑る刀ぐらいしかありません。

したがって、押し形で学ぶことは非常に大切と思っています。
「刀剣美術」の「押し形」は忠実に、丁寧に描かれていますので大変いいですね。

そして「誌上鑑定」と「解説」は素晴らしい教科書と思います。
必ず刀剣知識と鑑賞眼のレベルが上がってきます。

また「刀剣美術」に掲載の、「定例鑑賞会」の「押し形」と「解説」も勉強になると思います。

身に着けた「知識」と、実物を見る「眼」が合致した時の喜びは素晴らしいものです。
焦らず、少しづつ積み重ねていって下さい。

記事へのアクセス数が増えているそうですが、大変嬉しいことですね。
欧米一辺倒の風潮の中、少しでも多くの方に「日本文化の粋」に親しんで頂きたいです。




若い頃、先輩にアドバイスを受け現在も続けています。


しらさぎ
2017/02/21 18:27

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